嶋村 圭以子 (主宰)
研究所主宰、FTPピラティスインストラクター資格取得者、心理カウンセラー
成長過程に応じたボディコンディショニング法に実績あり。研究生個々の骨格等に適応するアプローチを心がけている。
脊椎側弯症、O脚、過度のX脚、下肢の内反等、当人の自覚なくやみくもにレッスンを重ねる危険性を多く目の当たりにし、数多くのケースに対処。クラシックバレエの「入り口」~熟練までの過程の大切さを、時には厳しく伝えるのも、より有意義にバレエを続けてほしいとの願いからである。
理解力ある大人には優しく、子ども達には「檄」も「ジョーク」も飛ばしながら真正面から熱く指導する。
幼児から大人まで、生涯教育としてもクラシックバレエへの造詣を深めることをモットーとする。
…メッセージ…
「思慮深くなければ、どうして成果をあげることができるだろうか。
断固として実行しなければ、どうして目的を達成することができるだろうか。」
「弗慮胡獲 弗為胡成」 …『書経』より
AYA (クラシックバレエ教師)
6歳よりクラシックバレエを始める。
早稲田大学文学部にて舞台芸術・東洋哲学・古典芸能を包括的に研究、教育法も習得。心理カウンセラー。
日本バレエ協会主催のバレエコンクール等にて数度の受賞歴あり。
当研究所でクラシックバレエを指導の傍ら、都内・神奈川県内の私立中・高等学校で国語教師として長年教鞭を執った。
理路整然とした指導と、本人の考える力、表現する力を引き出す指導、
バレエ作品・役柄への理解をも含めたエモーショナルな実演をモットーとする。
…メッセージ…
「一挙手一投足に思いを込めて」
バレエは「物言わぬお芝居」です。踊り手(ダンサー)は、音楽にのせてストーリーテラー(story teller=語りべ)を務めます。セリフの代わりに、まさに「全身全霊」で・・・。「表現」と一口に言っても、日々の鍛錬の中で、踊り手はバレエのテクニカルな面の習得だけでなく、立ち居振る舞い・マイムも含め、登場人物の情動を感じたり、物語や作品への造詣と理解、思いを深めることが必須となります。むしろ、それこそがバレエを深める核心であり、情緒を育て、毎日の豊かさをもたらすものであろうと私たちは思います。そうでなければ、その踊りは血の通わない空っぽな偶像のようで、観客の心には響かないでしょう。
昨今は精神性よりも、物質的な志向が強い世の中に思えてなりません。「偽善」「情報」がそこら中に氾濫していて、人々は「損得」や「目に見える即物的な価値」にどうしても気を取られがちなように感じられます。物事が豊かになるその一方で、無邪気な子どもらしさは失われているのに、精神性が実年齢より幼い子どもが年々増加している印象が拭えません。学校でも、バレエを通しても、教師生活で延べ1000人以上の子どもたちと触れ合う中で、その傾向が年々高まっているように感じています。「手っ取り早く、楽ちんに、かっこいいことをやっていたい」と思っていても、一定以上のレベルになればそんなに猪口才にはこなせない。バレエに限らず、どの世界でもきっと同じです。
踊りには、良くも悪くも、その人がどんな人であるか=「人と、なり(内面)」がにじみ出てしまうものです。
バレエに興味を持ち、楽しみたい!やってみよう!と思う気持ちはいくらでも育ててあげたいと常々思うところです。子どもの無尽蔵な可能性は、その気持ちさえあれば、バレエだけでなく、なんでも頑張れてしまう力になる。勉強ももちろん、家族や友達とも真正面から向き合える子に。目上の人には敬意をもって接することができる人に。目下には心から頼られる先輩に。親御さんもぜひバレエを通して、子どもさんと向き合ってみてください。親子で、なにか大切なことが見えてくると思います。なにか見えてきたときに親子でどう対処するか…そこに成長のカギがあるのです。私たちは𠮟咤激励でみなさんを牽引し、後押しできる自信を持っています。
バレエを習うということは「ファッション」ではなく、「教育の一環」であることを、親御さんにはぜひご理解いただきたいと思います。
こんな時代だからこそ、子どもたちには「安易な近道」でなく、「遠回りに見えても意味のある道」を進んでほしい。
きっとそれが、最も豊かで、最善で、最短の近道なのだから。